家づくり系のブログの価値 その2
安心感の差
大手か工務店か。
安心感の差がとても大きいと思います。
大手はやはりブランドの力がありますし
多くの人が建ててるから大丈夫だろうという根拠のない安心感があります。
それこそ家づくり系ブログも貢献しています。
満足されている方がこんなに居るんだなと思えるので。
工務店の情報を得ることの難しさ
対して工務店はHPなどから情報を得るしかないのに
HPが充実していないので直接会いに行かなければいけません。
さらに見学会なら1時間、説明会のようなものでも2時間ぐらいの時間しかありません。
施主としては1日中話を聞いても足りないくらいなのに。
工務店はまず発信する情報量を増やして欲しい
家づくりのノウハウではなく、自社の情報です。
私も含め、私の観測範囲で調べて工務店で建てようとする人は
エクセルなどを使って情報をまとめています。
ua値、c値、気密測定の有無、制振ダンパーの有無・種類、耐震等級、長期優良住宅の対応、構造材は何か、基礎、シロアリ対策、断熱材などの壁構成、サッシ、内装、24時間換気、屋根、外装、完成保証の有無、アフターメンテナンスの期間…
なぜまとめるかというと、
工務店ごとにHPに載っている内容も表現方法もバラバラなので、
自分でまとめないとまともに比較できないんです。
さらにこの基本的な情報すら会わないとわからない工務店が大半です。
仮に3社を比較しようと思うと、何度工務店に足を運べば良いのか…
工務店への要望(提案?)
個人的な要望ですが…
いっそのこと工務店側がフォーマットを決めて、
仕様の一覧表を見たりダウンロードできるようにしてしまいません?
(工務店にとってもいちいち説明する時間というコストが減ると思うんですよ)
そしてその一覧表と真っ新なフォーマットを持って
大手ハウスメーカーに行ってもらえばいいんです。
そして大手ハウスメーカーの仕様を施主自身に記入してもらう…
そこまですると「あれ?工務店の方が仕様がいいかも」と気づくと思うんですよね。
構造計算による耐震等級3や高気密高断熱だけでも大手を上回るんですし。
でも、大手は大手で
「そんなのは必要ない!」「全館空調システムの方が快適です」
などと宣伝するでしょう。
シミュレーションは必須
そこで重要になるのがシミュレーションです。
年間を通した室温変化、冷暖房費、wallstatによる地震のシミュレーションなどです。
シミュレーションを使った性能や暮らしの見える化は、
大手の安心感を上回る安心感が得られます。
建てた後の検証結果も必要
もちろんシミュレーション結果が妥当かどうか、建てた後の検証結果も必要です。
良い家を作りますと言葉で言われたところで信じられませんが
施工事例ごとにシミュレーション結果と実測結果が載っていたとしたら真実味が増します。
それこそネット経由でデータ集計できる温度計を施主に配布して、
データ取得&公開させてもらうなんてサービスを行うのもいいかもしれません。
家づくり系ブログより効果ありそうです(笑)
設計力の判断は難しい
あとは設計力ですね。
これは家を見てもらえればわかる!と言いたくなる気持ちは素人ながらわかります。
完成見学会に行くと居心地や雰囲気にすごく差があるので。
施工事例ごとに施主の要望やその要望に対して
どういう考えを持って、どういう提案したのか?
などが公開されていると参考になりそうですが、難しいところですね。
建てた後が心配なのが工務店の弱点
アフターメンテナンスの安心感の問題もありますね。
ここも大手が圧倒的に安心感あります。
見るからに人員が少ないので、呼んだ時にすぐ来てくれるのか?
来てくれたとして、どんな問題が起きがちで、それにどう対応してくれるのか?無償?有償?
など謎だらけです。
なんせ
「アフターメンテナンスは10年間。1、3、5、10年目に無償で訪問します」
ぐらいしかHPに記載がないので。
これも大手は家づくり系ブログが勝手に貢献してくれるので、実態が把握しやすいです。
工務店がこれに対抗するには、自ら情報発信するしか無いかもですね。
訪問した時期や訪問で言われた内容、それに対してどう対処したのか、無償対応の範囲だったのか、それとも有償だったのか
毎回公開しちゃえば良いんです。
倒産リスクも問題
これも大手には勝てません。
いっそ県の建設指導課などに行けば見れる程度の会計情報は自ら公開した方が早いかもしれません。
もしもの時の引継ぎ先の提案も必要でしょう。
素人には引継ぎが可能なのかどうかもわからないので、
引継ぎができる様にどういう対策を行っているのかを説明するのも手かもしれません。
家づくり系ブログにはそれなりの価値があり
書いてもらえないなら、自ら情報発信しまくるしかないって感じですかね。